問題は山積。
カッティングするのに以下を調整、次回に変更して試したいことをまとめます。
- 高い周波数の減衰(-40dBくらい)
- レコードの歪みが左右の音に影響する
- カッティングヘッドの送りは問題なし
- カッティングヘッドがレコードまで落ちきらない時がある
- カッティングヘッドからの配線が邪魔
- レースのバランスが悪い
- 熱線固定するための構造変更
- カッティングヘッドに針をつけるための治具が必要
- ピッチが不安定になる
- カッティングヘッドがカッティング時にバウンスする
- チャンネルセパレーションは問題なし
- ヘッドの上げ下げの自動化
- ヘッドの内部にルームライトをつける
以下、一個一個説明
高い周波数の減衰(-40dBくらい)
ドライブコイルに使われているバネの硬度によるもの。固ければ高い周波数が減衰する、lathe trollsのスレッドでバネを3Dプリンタで作って交換している例もあったが、実現性が低いので、2号機では違うドライブコイル(スピーカーユニット)を使用することにした。できるだけ汎用的に手に入るもので作りたいのも一つの理由
レコードの歪みが左右の音に影響する
ブランクのレコードが曲がっていたりすると、カッティングヘッドがうまくトレースできず、音量が変わってしまっていた。原因はダッシュポットだった。
カッティングヘッドの送りは問題なし
ステッピングモーター(NEMA17)を使用したリニアガイド(v-slot)の送り機構を採用している。ドライブモーターはTMC2100。静音性を重視。使用している3Dプリンタの構造を完全にパクっているが、かなり実用的だと前から思っていて、制御がシンプルなのと、部品が入手性も考えたらこれしかない。計算通りにヘッドが動いて、溝ができている。
カッティングヘッドがレコードまで落ちきらない時がある
ヘッドを上げて下げてを繰り返すと、到達点が毎回変わる。これも問題はダッシュポットだった。外したら解決。上記の左右の音量問題もこれもダッシュポット。うーむ。
カッティングヘッドからの配線が邪魔
ヘッドに接続する配線は全部で12本(今のところ)。
音声左右ステレオ4本、フィードバック4本、熱線2本、ルームライト2本
配線が思ったり増えた(ちゃんと考えていなかったのが本音)。
配線が邪魔になるので、2号機からちゃんとコネクタを検討する。d-subコネクタ25ピンを採用する
レースのバランスが悪い
後の祭り。
後から追加機能すればするほどバランスが悪くなる。
多分これは仕様が決まってから最終判断する
とりあえず足回りを一時的に強化した
熱線固定するための構造変更
熱線固定にウルトラサートを使用。配線にオーリングをつけてネジで固定する。配線を直にウルトラサートに半田付けして固定していたがすぐ外れるので。
カッティングヘッドに針をつけるための治具が必要
ヘッドを取り外して針を調整してを繰り返す作業が頻繁に起きるので、ジグが必要と判断。3Dプリンタでサクッと作成。
ピッチが不安定になる
ピッチが不安定というか基本は早くなってしまうことがある。これはカッティング針とレコードの摩擦の関係。レコードの固定力が引っ搔き力に負けているから。ようはレコードが空回りしている。特製レコードアダプターで解決
カッティングヘッドがカッティング時にバウンスする
カッティングしている時にヘッドがバウンドして、どっどっどってなる。<---? これは機械系のよくある共振問題かと。これもまたダッシュポットが悪さをしていた。外す。もうダッシュポット!!!
チャンネルセパレーションは問題なし
問題ばっかり上げていたら参ってしまうので、いいことも。正直、チャンネルセパレーションは自信なかったのですが、全然問題なし。45で左右の針の角度とか絶対守れないと思っていて、ちょっとでもずれたらチャンセパ守れないと思い込んでいた。そうでもなかった。思い込みってよくない。やってみてよかった。
ヘッドの上げ下げの自動化
これも成功。ヘッドの上げ下げをマニュアルで行うのは、21世紀にやることではない!!なんてそんな大それた理由ではないが、、、目的は、将来的にやりたい1ループ溝。自動で上げ下げできたらできるっしょ的に感じです。実際に実装してみて使ってみましたが、なんとも便利!!実は、上のダッシュポット問題もこいつが解決してくれました。ゆっくり下ろせばいいだけ。ただそれだけ。何が起こるかわからないもんですね。やり方はヘッドの移動と同じ原理、NEMA17とTMC2100。
ヘッドの内部にルームライトをつける
毎回、カッティング溝を見るのに照明を当てないといけないのですが、アームライトじゃなくて、ヘッドの内部にライト入れればいいじゃん!ってこんな簡単なことに気がつかず。2号機から実装予定。
2号機に向けて再度設計。
もちろん絶賛続きます!
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