[修理番外編] トヨトミ - トヨストーブ- KF-N191の修理 1

レコードカッティングマシンの修理以外の記事です。

同じマシンを何度も修理することで、わかることは、マシンの壊れやすいウィークポイントが把握できることです。またマシン毎に少し構成が違うこともあります。前の所有者が改造しているなってところもあります。それぞれマシン毎の物語があるような気がします。

それはそれで私は面白いと思っていますが、悪いところは、同じマシンばかりで、それ以上の新しい情報が得られないし、それ以上の修理レベル(技術レベル)が上がらないことです。

全くジャンルが違う物を修理する面白さは、知らないこと知れることです。つまりワクワクする。<=これ重要

さらに重要なことは、実は関係がないような機能や構成が、別の製品のヒントになることもあるということです。音楽専用の機器を修理しているだけでは得られない、そして他の人が思いつかない方法を組み込むことができるようになるかもしれません。

修理したことがない物もできるだけ自分で修理をすることを意識しています。

今回は、トヨトミ製の業務用大型ストーブ KF-N191を修理したので、その内容になります。


このストーブは選んだ理由はシンプルに暖房の目安が47畳(木造)、64畳(コンクリート)!!という圧倒的な暖房能力です。
DDR Labは、4つの部屋の壁をぶち抜いて広い空間を作ったのですが、冬は寒い!!8x4で32畳はあると思います。その空間を温めるには、業務用のエアコンしかないとは思いますが、天井に埋め込むタイプが難しい状態でした。そんな中これの最新機(KF-19N)を発見したのです。



あれ。


昔のやつと形一緒じゃね?(色が違うし、操作パネルもちょっと違うけど)


ということに気がつきました。
昔のやつがKF-N191です。厳密には天板ガードがないKF-191とほぼ一緒
以下にもう一度両方写真を。(左 KF-191, 右 KF-19N)



新しいKF-19Nは、業務用かつ大型のため、なかなかな値段です。(8~10万円)
私の中で沸々と修理魂が盛り上がってきた感じがありました。
~昔のやつをジャンクで買って直せばいいじゃん~

- 広い部屋を温められる
- 勉強になる(ストーブは修理したことない)
- 値段が圧倒的に安い(1/10以下の値段。。。)<=これが圧倒的

気がついたらKF-N191を購入していました。。

しかしまた、このトヨストーブKFシリーズというのは、あまりweb上に修理したような記事がありません。。個人のマニアックなブログとかありそうなのに。。。あまり盛り上がっていない感があります。なんでだろう。

そして、先に結論ですが、完全修理できました!

肝心の暖房性能もいうことなしです。ストーブを付けた瞬間からみるみる部屋の温度が上がっていきました。4℃=>20℃とか。。マジすごいストーブ。なぜにあまり感想とか出ないのか????謎です。

ただ、修理が簡単にできたわけではありませんでした。

エラーコード連発汗

以下が発生したエラーコードです。

2
4
6
7

ただ、たまにうまく付くこともあることが不幸中の幸いでした。
うまくつくと言っても途中で、エラーコードで止まるんですが、、(その時はエラーコード7) 
問題ない時の動作がなんとなくわかることも重要なので。。(特に使ったことのない物なので)

早速、上記のエラーコードがなんなのか?
は取説(web上に落ちています)をみることで確認できます。


ふむふむ
- 2は何か安全装置系の異常
- 4は何かしらエラーが3回発生したら起きるエラー
- 6, 7はO2センサーがらみの異常

というふうに読み取りました。

4は特定のエラーではなく、3回エラーで起きるので、無視しても良さそうです。

問題は、2と6,7です
ただ、6と7はO2センサーを何かしら確認したら分かりそうな予感がしています。
2は全くわからん!って感じ。とりあえず最後に残して考えよう。
まずは、O2センサーから。

まずO2センサーって何なのよ。ってところからです。恥ずかしながら、車のマフラーがぶっ壊れた時に知ったけど、深堀は何もしてませんでした。(この時はマフラー交換で終わった)
この時にO2センサーの原理を調べておくべきでしたね。まあそんなもんです。

O2センサーとは(バイオマス系) 
酸素濃度(空気と燃料比率)を検知するセンサーで、ストーブでは十分な酸素が取り込めていないと不燃になり危険であるため、取り付けられているセンサー
、ジルコニアやチタニア素子が使われる、セラミックで覆われている、電圧を出力(1V程度)する、ただし300℃にならないと酸素に反応しない(電圧出力しない)

エラーコード6と7ですが、6はセンサー反応、7は接続不良なので、微妙に違いますが、おそらく問題は一つと思われます。

早速バラしてO2センサーがどこにあるか探ってみます。

まずは上の天板を外してみます。角に4箇所ねじ止めされているだけですので、それを外し、天板を外します。


あれ。

ん〜

何かの配線が外れています。。。
おそらく中心にある物に繋がっていた配線だろうと推測します。
それも外してみます。



これじゃん。O2センサー。。
早速原因の箇所を特定しました。(もっと苦労すると思ったのに)
配線が外れているので、7の接続エラーと一致します。
これを繋ぎ直せば何かしら6か7、もしくは両方のエラーが出なくなると思われます。

接続ですが、、300℃以上になるため、、ハンダ付けはもちろんできません。
溶接か、圧着、かしめで接続するしかありません。
溶接は、接続する端子や配線が小さすぎてぶっ壊しそう。
なので、かしめる方向で考えます。
何かちょうどいいのないかを考えたところ、サイズ的にちょうどいいのがありました。


JST端子のターミナルがピッタリでした。。PHシリーズです。

このターミナルを少し潰してかしめる方向でやってみました。


ええやん!!!!いい感じで固定できました。
ここでO2センサーの動作確認しても良いのですが、まだエラーコード2が残っているため、そのままさらに分解していくことにしました。組み立てして=>また分解するのが面倒なので。。
あとは掃除もしたい。









むむむ。ここに電気的に繋がった何か棒がいるな!!ちょうどバーナーの炎が出るあたり。

なんかこいつが怪しい。。ということで色々調べたところ、フレームロッドという物であることがわかりました。さらに、ストーブの安全系のエラーでよく問題になるのもこいつであることがわかりました。KFシリーズでこれが問題だという情報はなかったので、これかもというレベルですが、他も色々安全系の問題を調べても、思い当たるところがなかったので、これを直すことにしました。

その前にフレームロッドの動作原理ですが、炎が電気を通すという性質を利用して検出する仕組みになっています。つまりフレームロッドから炎を通ってアースに電流が流れれば炎が出ているという判断になります。

行ったのは、以下

- フレームロッドの先が白くなっているので、やすりで研磨
- フレームロッド位置を調整
- アースの接続を確認

どうやらフレームロッドは使っているとシリコン系の酸化物が付くようです(しっかりエラーコードの説明に書いてあった。。ただフレームロッドって書いてないので、気が付かなかった)
まさに白くなっているのがそれです。これを研磨して金属部を露出させます。


次は、フレームロッドの位置です。調べると外炎にこのフレームロッドが当たるくらいの位置にする必要があるようです。何となく炎の出る位置からずれている気がしたので、調整しました(ざっくり炎の出る穴に近づけた感じ。穴と接触したら意味がないので、注意)


この位置がベストなのかはわかりません。使いながらの判断になるということで使ってみて問題あればまた記事にします。

最後にアースです。アース側もしっかり電気的に接続されていないと電流は流れないので注意です。錆びて抵抗が上がっていることがあるそうです。古いストーブここも注意ポイントです。
基板のアースとフレームロッドがストーブケースに接続されてアーシングされていますので、この部分の端子を全て磨きました。(以下は基板側のアースFG1の写真)


磨く前に抵抗を測ったのですが、10Ωくらいでしたが、磨いたあとは6オームほどに下がりました。この差が影響あるのか?はわかりませんでしたが、今後のことを考えてやっておいて損はないと思います。

これで全ての怪しいポイントは潰せたと思いますので、あとは掃除して組み立てます。



組み立てので、動作確認です!!
スイッチオンしてから、しばらくは点火(10秒)=>ごおーっという音でファンが周りました。

前はここで、何かしらのエラーで止まりました。が!!!全くエラーが出ません!



その後、何度か消しては付けての繰り返しをしましたが、エラーは出ていません。

いい仕事した気分。
大事に使っていこうと思います。

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